■ お知らせ ■
知能システム工学科と機械工学科が統合し、2018年(平成30年)4月より「
機械システム工学科」として新しくスタートします。
詳しくは
新学科のサイトをご覧ください。
平成18年1月16日 制定
平成18年6月19日 一部改訂
平成25年9月18日 一部改訂
平成25年10月7日 一部改訂
平成25年11月25日 一部改訂
平成26年12月12日 一部改訂
平成27年6月29日 一部改訂
平成27年10月19日 一部改訂
私たちの生活を支えているほとんどの製品は,コンピュータとメカ技術の高度な融合の上に成り立っています.現実世界の情報を取り込み,それを適切にモデル化しコンピュータで高速に評価・学習し,その結果に基づいて現実世界の機器を巧みに操る.この「知的なメカシステム」とでも呼ぶべき分野は,わが国が最も得意とする基盤的な産業分野であり,ロボット工学などの新技術が次々に生まれる,高い将来性を持つ技術領域です.
知能システム工学科は,この融合分野の未来を担う,以下の能力を備えた人材の育成を目的としています.
- (A)
- 技術者の果たすべき役割とそれに伴う責任を深く理解し,知的なメカシステム技術への社会の要請とこの技術の将来展望について,多角的な視点から考えることができる技術者.
- A-1
- 知的なメカシステム技術のあるべき姿について,人間的,経済的要請を含む様々な立場から考察し判断できる.
- 水準
- 知的なメカシステムに関する製品や研究の事例,実社会や地球環境および政策に関する講義を学び,知的なメカシステムをはじめとする工学に対する要望を理解できるようになる.
- A-2
- 技術者の仕事の社会的な意義と責任を自覚し,倫理的に正しい判断を下すことができる.
- 水準
- 技術者倫理を学んだり,卒業研究により研究開発が行われる背景や目的を学んだりすることにより,責任ある技術者としての基本的な思考能力が身に付いている.
- (B)
- 工学を支える物理学と数学に関する基礎知識を身に付けた技術者.
- B-1
- 力学を中心とする物理学に関する基礎知識を修得している.
- 水準
- 質点・剛体の力学といった物理学の基礎的な問題を,数学の知識を用いつつモデル化し,解くことができる.
- B-2
- 数学に関する基礎知識を修得している.
- 水準
- 微分積分,線形代数,複素解析,微分方程式といった数学についての基礎的な問題を解くことができる.
- (C)
- メカトロニクス,デザインとマニュファクチャリング,コンピュータ工学,ヒューマンインターフェイスの4つの基幹的な技術分野に関する基礎知識と,これらの融合により実現された知的なメカシステムの先端的な応用技術に関する専門知識を身に付けた技術者.
- C-1
- メカトロニクスに関する基礎知識を修得している.
- 水準
- 機械要素の力学や電気・電子回路,制御,アクチュエータ,センサに関する科目から2科目以上を学び,メカトロニクスの基礎を理解している.
- C-2
- デザインとマニュファクチャリングに関する基礎知識を修得している.
- 水準
- 材料力学を必修するとともに,材料学,機械設計,加工,製図に関する科目から1科目以上を学び,デザインとマニュファクチャリングの基礎を理解している.
- C-3
- コンピュータ工学に関する基礎知識を修得している.
- 水準
- コンピュータシステムIとプログラミング演習Iを必修するとともに,必要に応じてコンピュータ数学,アルゴリズムとデータ構造,プログラミングに関する科目を学び,コンピュータ工学の基礎を理解している.
- C-4
- ヒューマンインターフェイスに関する基礎知識を修得している.
- 水準
- システムのモデル化や数値計算法,幾何および知的情報処理に関する科目から2科目以上を学び,ヒューマンインターフェイスの基礎を理解している.
- C-5
- メカトロニクス,デザインとマニュファクチャリング,コンピュータ工学,ヒューマンインターフェイスの4分野の融合により実現された知的なメカシステムの先端的な応用技術に関する専門知識と技術を修得している.
- 水準
- コンピュータ支援の応力および熱流体解析や製造,マイコン制御やロボット,画像情報処理や最適化,応用ネットワークや応用情報,複雑メカや微視的世界を支えるシステムといった,メカ的要素とコンピュータ的要素の融合による応用科目をら5科目以上を学び,知的なメカシステムの先端的な各種応用分野に対応するための基礎的な能力が身に付いている.
- (D)
- 日本語による高度なコミュニケーション能力と英語による実際的なコミュニケーション能力を備えた技術者.
- D-1
- 論理的でわかりやすい日本語の文章を作成できる.
- 水準
- 日本語によって技術文書を論理的かつ明快に記述または口頭発表できる.
- D-2
- 日本語で自分のアイデアやプロジェクトの成果などを効果的な形で発表し討議できる.
- 水準
- 調査内容や自らのアイデアについて,図表や数式等を併用しつつ論理的かつ明快・簡潔に口頭発表できるとともに,主張内容について建設的な討論が行える.
- D-3
- 英語により実際的なコミュニケーション(読解・会話・作文)ができる.
- 水準
- 英語による文章読解や,簡単な日常会話と文章記述が行える.
- (E)
- 優れた課題探求力と豊かな創造性を備え,総合的な視点から問題解決のための計画を立案し,その実現のために挑戦し続ける技術者.
- E-1
- チームとして,問題解決に向けた目標を立て,修得した知識・技術や創造力を活用して実現可能な解決策を作り,種々の制約の中で解決のための方法や手順を策定し,計画的に実行できる.
- 水準
- チームプロジェクト遂行のために,調査や議論を通じ制約のある中でその問題解決に向けての目標や計画を策定した上,各自が身につけた能力や創造力を活用して解決法を見出しながら計画的に各分担の課題を解決し,最終的にプロジェクトとして報告書などにまとめあげられる.
日本技術者教育認定基準(JABEE)とは †
「日本技術者教育認定機構(JABEE)は、技術者教育の振興、国際的に通用する技術者の育成を目的として1999年11月19日に設立されました。 当法人は、第三者機関として、大学等の高等教育機関で実施されている技術者を育成する教育プログラムが社会の要求水準を満たしているかを国際的な同等性を持つ認定基準に基づいて認定します。審査は、教育プログラムの自主性を尊重するとともに、審査を通じてプログラムが教育の改善を図るようになっています。」(日本技術者教育認定機構(JABEE)のトップページより引用)
当学科(Aコース)は工学(融合複合・新領域)及び関連のエンジニアリング分野に適合していることが認定されています(認定開始年度2013年).
日本技術者教育認定基準(JABEE)との関係について †
知能システム工学科では,日本技術者教育認定基準(JABEE)の工学(融合複合・新領域)分野で認証を受けています(Aコース).JABEEでは,自立した技術者の育成を目的に,以下の9項目からなる学習と教育の目標を定めています.
(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c)数学および自然科学に関する知識とそれらを応用する能力
(d)該当する分野の科学技術に関する系統的知識とそれらを応用する能力
- 1.基礎工学の知識・能力(d-0)
①設計・システム系科目群:機械設計学,制御工学Ⅰ,システムのモデル化,設計製図
②情報・論理系科目群:コンピュータ数学,アルゴリズムとデータ構造
③材料・バイオ系科目群:機能材料学,知的情報処理Ⅱ
④力学系科目群:工業力学,材料力学,機械力学,現代物理学
⑤社会技術系科目群:知能システム入門,応用情報システム,教養・総合科目(社会人入門特別講義)(2016年以前入学),基盤教育科目(ライフデザイン)(2017年入学)
- 2.専門工学の知識・能力 (d-1~4)
(d-1) 学科が規定する専門工学の知識と能力
(d-2) いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し,データを正確に解析し,工学的に考察し,かつ説明・説得する能力
(d-3) 工学の基礎的な知識・技術を統合し,創造性を発揮して課題を探求し,組み立て,解決する能力
(d-4)(工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し,適切に対応する基礎的な能力
(e)種々の科学,技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力,国際コミュニケーション基礎力
(g)自主的,継続的に学習する能力
(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能力
(i)チームで仕事をするための能力
JABEEの定める学習と教育の目標(a)~(i)と,本学科の学習・教育目標(A)~(E)の関係は以下のようになっています(◎:主体的に含んでいるもの,○:付随的に含んでいるもの).
開講科目と学習・教育到達目標との関連(◎:主体的に含んでいるもの,○:付随的に含んでいるもの),2017年入学者用 †
開講科目と学習・教育到達目標との関連(◎:主体的に含んでいるもの,○:付随的に含んでいるもの),2016年以前入学者用 †
2017年入学者用 †
2016年以前入学者用 †
PDCAサイクル †
2018年以降 †
2015年版 †